平戸市は日本の陸路の最西端に位置し、
九州本土の一部の田平町と平戸島・生月島・的山大島など大小およそ40の島々から構成されています。
かつて「西の都」と呼ばれ、国際貿易港として栄えた平戸は、
日本と異国の文化がミックスした独特の空気感が漂う町です。
古くは遣唐使の寄港地として、その後中国大陸との交流による倭寇の台頭、1550年のポルトガル入港を皮切りに海外交易港として花開くこととなります。江戸幕府の命により長崎出島に貿易拠点が移るまで、オランダやイギリスをはじめとした西欧国との貿易拠点として栄えました。これらの海外交易によって「茶」「南蛮菓子」「ビール」「さつまいも」など、多くの食文化が日本に初めてもたらされており、海外食文化の玄関口でもあったともいわれています。
戦国時代よりイエズス会の布教活動により伝播したキリスト教。時勢により禁教後も、幾多の殉教の苦難を乗り越え現代までキリシタン組織や信仰形態を守り続けています。禁教期に組織的にキリシタン信仰を継続した集落、及び自然崇敬の地であった「春日集落と安満岳」、殉教の地「中江ノ島」の2ヶ所が「平戸の聖地と集落」として2018年に世界文化遺産に登録されました。
平戸市の1/5は西海国立公園に指定され、約30haの大草原がパノラマとして広がる「川内峠」や生月島西側に伸びるリアス式海岸に寄り添うように走る「サンセットウェイ」など、数々の目を見張る自然風景に恵まれています。さらに、対馬暖流と複雑な海岸地形や潮流の影響により自然豊かな好漁場を形成しており、上品な旨み出汁で定評の「アゴ(トビウオ)」、鍋料理の魚といわれる「クエ」、伊勢海老にも匹敵する甘さの「ウチワエビ」など豊富な魚介類が水揚げされる他、豊かな自然環境で育った「平戸牛」、赤土大地の恵みを存分に含んだ「馬鈴薯」や「玉葱」、歴史のある平戸銘菓など食の宝庫です。
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